作品名「会津駒ヶ岳」




53.0×41.0cm
キャンバス油彩
2014年8月

会津駒ヶ岳(標高2,133m)に登ったのはもう随分前の夏です。

登頂後、この絵の池のすぐ近くにある山小屋に泊まリました。

その小屋では、私達のグループと関西の方達(中高年の女性達)だけの宿泊でした。

小屋の前には気持ち良いテラスがあり、夕食を作る前のひと時、刻々と変化する山の風景を楽しみながら共に過ごしました。

その晩はその方達と同じ部屋で就寝しました。

しばらくして、その中の一人が我々のグループのA!さんとB?さんの豪快ないびきに耐え切れず「まるで動物園の中にいるみたいやわ」と嘆くのが、私の耳に届きました。

私も同感でしたが同じグループの一員として同調もできず、我慢して寝たふりをしていました。

長年聞きなれている私が眠れないのですから、初めての人はさぞ驚かれたでしょう。

翌朝はその晩がよほど辛かったのかその話題に触れることもなく、前日の和やかな雰囲気も雲散霧消、白けた雰囲気のまま別れました。

そんなエピソードが懐かしく思い出されます。

会津駒ヶ岳は頂上になだらかな草原と池塘が広がる天上の別天地です。

草原状の山というのは、私の最も好きな形態の山です。

この登山のかなり前に、尾瀬の至仏山(標高2,228.1m)、燧ケ岳(標高2,356m)と縦走し御池に一旦下り、その後会津駒ヶ岳にまた登り返す計画を立て、山に入りました。

しかし、御池に降りたら、全員あまりの疲労に登る気が萎えてしまい、会津駒ヶ岳登山を断念し温泉に1泊して帰りました。

この度やっと登れた会津駒ヶ岳はゆるやかな尾根の広がりを持つ素晴らしい山でした。

また、下山後泊まった桧枝岐の温泉も檜の香りの気持ち良い温泉で印象に残る山旅となりました。

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