作品名「平ケ岳」




45.5×33.3cm
キャンバス油彩
2015年5月

平ケ岳(標高2,141m)は上越国境の最高峰でその名の如く山頂が長く平らな大湿原の名峰です。

平らな山頂に憧れ何度も登ろうと試みやっと三度目に登れました。

最初のチャレンジは十数年前でしたが、あいにく台風がやってきて直前で中止になりました。

二度目は小学校5年の長男を連れての山旅でしたので今から12年前の夏です。

息子に平ケ岳の素晴らしさを見せたいと思い、銀山平の伝之助小屋に宿泊しました。

銀山平は大学1年の夏山合宿の集中地で懐かしい気持ちで夕食前に当時の幕営地を散策しました。

一部記憶に重なる部分もありましたが、思い出の中の風景が大きく変わってしまい悲しかったです(-"-)

翌早朝起きてみると、あろうことかものすごい豪雨で登る気が急速に失せてきました。

日本百名山が目的の人達は勇ましく(?❢)も出発しましたが、子供連れでの登山の危険性を考慮し、やむなく登山を断念しました。

ここまで来て登る直前での撤退は本当に悔しかったです(>_<)

次に機会が訪れたのは2007年7月29日でした。

前日は鷹ノ巣の清四郎小屋に宿泊し、早朝まだ暗い中、マイクロバスで中ノ岐川沿いの悪路の林道をどんどん上まで登りました。

天気にも恵まれ、ここからだと約3時間で山頂です。

あまり踏まれてなく歩きにくい道でしたがほぼ時間通りに山頂に着きました。

おおらかな山頂と大湿原そしてその上に広がる広大な空は期待以上の素晴らしさであきらめないで良かったとしみじみ思いました。

下りは登りのコースではなく清四郎小屋までの延々と続く尾根のコースです。

このコースが本当に長~く歩けど歩けど小屋は遠く、滑落、転倒など大変気を使い、足がガクガク疲労困憊で小屋にやっと辿り着いたのはもう5時近くでした。

中高年になり下りが不得意になってしまい、コースタイム4時間半のところ何と6時間以上もかかったんですね~(@_@;)!

最後に止めのロード歩きでのメンバー皆さんの憔悴し切った虚ろな表情が今でも忘れられません。

私もあんな酷い顔だったんでしょうね。

このたび、当時の素晴らしかった山の風景をやっと描くことができました(*^_^*)

今試みている描き方では絵具を画面に馴染ませるため指を使いますが、空とその池への映り込みはほとんど筆を使わず指だけで描きました!(^^)!

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