作品名「尾瀬ケ原から望む至仏山」




45.5×33.3cm
キャンバス油彩
2014年11月

この絵は、雄大な夏雲湧く至仏山(標高2,228.1m)とニッコウキスゲの咲く尾瀬ケ原を描いたものです。

尾瀬ケ原を歩いていた当時の情景、雰囲気を思い出しながら制作しました。

今まで尾瀬とその周辺の山には何度か行ったことがあります。

最初に尾瀬に行ったのは30年ぐらい前の夏で、その時はテントと食糧持参の山行でした。

鳩待峠から至仏山に登って山ノ鼻に一旦降り、尾瀬ケ原の長い木道を歩いて燧ケ岳手前の見晴で幕営し、翌日燧ケ岳(標高2,356m)に登り御池に下りました。

至仏山は滑りやすい蛇紋岩で成り立っていて、登りは良かったのですが下りの苦手な私は良く滑り悪戦苦闘の連続でした。

尾瀬ケ原は木道沿いに木陰が全くなく、夏の強烈な日差しの下、登山靴での重い荷物を担いでの歩行(約6km)は運動不足の身体には応えました。

翌日は早朝から登山を開始し、やっとの思いで燧ケ岳の二つのピークを踏み、疲れ切って御池に下りました。

予定では御池から会津駒ヶ岳(標高2,133m)にまた登る計画でしたが、もう登り返す気力は残されていませんでした。

縦走と言うより単独峰を3回登るような山行で、まだ若かった私達にも肉体的、精神的に厳しい計画だったと思います(>_<)

御池の国民宿舎の温泉で疲れた身体を休め、生き返ってやっと帰ることができました\(^o^)/

そのあと燧ケ岳には三平峠から尾瀬沼経由でもう一度登る機会があり、私の登山人生で二度登った唯一?の山です。

数年後に笠ヶ岳(標高2,057m)に鳩待峠から登った時は、登山前日に尾瀬ケ原の山ノ鼻付近まで散策に出かけました。

至仏山が近くに見え、久しぶりの再会で懐かしく感じました。

尾瀬は広大な美しい高層湿原と魅力的な山々に囲まれた地域で、またいつか行きたい憧憬の地です。

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