作品名「仙ノ倉山」




45.5×33.3cm
キャンバス油彩
2016年9月

2011年8月8日に谷川連峰の平標山(たいらっぴょうさん 標高1,984m)に登りました。

平標山は登る途中に高山植物の群落が見られる美しい山でその隣の仙ノ倉山(標高2,026m)は谷川連峰の最高峰、草原の美しい山です。

この絵では平標山の下山路から見えた仙ノ倉山を描きました。山の稜線から湧き上がるような雲の様子が印象的でした(草原状の山が大好きなのですが仙ノ倉山に登れず残念(≧▽≦)💦)

この登山では忘れられないエピソードがあります。

前日は越後湯沢のビジネスホテルに4人で宿泊しました。

その夜夕飯がてら訪れた小料理屋は山菜などの地元料理と新潟の地酒がとても美味しく、一同ほろ酔い気分、大満足で帰路に着きました。

そのまま宿に帰り静かに寝れば良かったのですが、帰る途中で酒類を買いこみ調子に乗って宿の一室でまた飲み会となりました。

まだ宴が続いていましたがもう深夜になり、一応リーダー?だった私が翌日の登山を考え皆に就寝を呼びかけました。

ところがメンバーは誰も聞き入れず逆にまだ飲もうと引き込む始末で、私以外のメンバーはその後1時間近くワイワイ飲み、漸く寝たのは1時頃だったのではないでしょうか❢<(`^´)>

翌日の夜が明ける頃、宿に登山口までのタクシーを呼びました。

睡眠時間4時間前後で全員寝不足、おまけに酔いがまだどんよりと残っており、車内はアルコールの匂いでプンプンでした(運転手さんm(__)m

登山口に着いた時の体調は最悪でこれから厳しい山登りをするのは正直危険かと思われました。

しかし、このまま帰るのは悔しい気持ちもあり、状況によっては帰ることも考え不安な状況のまま登り始めました。

この体調での炎天下の登山は大変辛く、平標山の頂上にやっと辿り着いた時は全員ヘトヘトでした。

予定では仙ノ倉山まで往復する予定でしたが、こんな状態ではとても行けそうもなく、中止することに皆二つ返事で賛成でした(≧▽≦)

それでも、平標山からは仙ノ倉山、谷川岳までの稜線が見渡せ、一面の熊笹の草原が風になびき美しい風景を堪能することができ来た甲斐がありました👏

平標山の山頂でカップラーメン(頂上で食べる熱いラーメンは美味なんですね~)の昼食を食べ、しばし休憩して下山するころには皆の体調もかなり戻ってきました。

途中の小屋で清水が湧いていて冷たく美味しかったのが感激でした。

平標山は普通に登ればそんなに厳しくなく、高山植物の美しい静かなとても良い山だと思いますが、このような状態で登った山は過去に前例がなく、私にとっては強烈な印象に残る「名(迷)山」となりました(^_^;)

山に向かう心構えを問われる登山でしたが、メンバーの皆さんにとってはどんな山だったですか?
(*´Д`)

Webdesign service by Sarkis. Outsourcing by FreelanceWebmarket.