作品名「カムイワッカの滝」




53.0x41.0cm
キャンバス油彩
2020年4月

知床には大学3年の春休みにWVサロベツ原野のそり探検?の帰りに行ったことがあります。

最寄駅の「斜里駅」からウトロまでバスで行きました。窓外に見えるオホーツク海は地平線までびっしりと流氷で覆い尽くされていました。

その頃知床は秘境として知られており、加藤登紀子の「知床旅情」でイメージされるのどかな最果ての地でした。

交通の不便な時代、各駅のローカル線を乗り継いで来て、夕陽に染まる流氷の美しい風景を見て感動したのを覚えています。

それ以来知床には来ることもなく、40数年ぶりに行く機会に恵まれたのは2017年の夏でした。

ウトロへの玄関口は駅名が「斜里駅」から「知床斜里駅」に変わっていて、記憶では古くて小さな地方の駅でしたが近代的できれいな駅になっていました😿

ウトロへのバスは以前は古く乗客もまばらで最果て感がそこはかとなく感じられましたが、新しく大きなバスとなりスペインの観光客の団体と中国人が多数乗っていました。

今や知床はインバウンド観光の目玉なんですね😻

街の風景の驚くべき変化に過ぎ去った時間の長さを感じました。

ウトロから突端の知床岬で折り返してくる観光船に乗りました。

山々から集められた水が滝になって直接海に流れ込む知床ならではの風景は船からしか見ることができません。

見るからに深そうな海はウルトラマリーンをもっと濃くしたような深い青が海岸近くではエメラルドグリーンに色を変え、海岸線まで迫った山々の緑との対比が眩しく感じられました。

奥の山は硫黄山、そこの谷筋から集められ山を降ってきた沢の水がこのカムイワッカの滝で一気にオホーツク海に注ぎ込んでいます。

この日は海岸にヒグマが出てきており、双眼鏡でその野生的な姿を見ることができました。

またウトロの港にはオオセグロカモメなど数種類のカモメ類が飛び交い、海岸の岸壁には多数のイワツバメが舞っていました。

世界遺産知床は国際的な観光地に変貌しましたが、人を寄せ付けない自然と野生は依然のままで変わりなく、少し安心しました😸

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