作品名「薄黄色の衣の女性」
45.5×33.3cm
キャンバス油彩
2016年8月
このところ以前よりハイペース(^_^;)で人物と風景を交互に描いています。
今回は薄黄色と桃色の衣を着た日本女性を描きました。
アジアの女性はエスニックな雰囲気を持っていて魅力的ですが、日本女性の美しさは捨てがたいものがあります。
さて人物画を描くための必須な色は肌色です!
肌色は種々販売されていますが私は混色して作っています(大概の人はそうです)
① バーントアンバー(焦げ茶色)バーミリオン(濃橙色)とパーマネントホワイト(白)の配分を調整しながら混色します。場合によってはイエローオーカー(芥子色)ウルトラマリーン(群青色)やローズマダー(臙脂色)を加える場合もあります。
② これらの色から作った様々な肌色で影の部分から明るい部分までを描いていきます。
③ 一通り明暗を描き分けたら油絵具が乾くのを待って(夏は早く乾くので1日、冬は乾きが遅いので3日ぐらい)、乾いた絵具の上から更に上記の色を中心にグレーズ(画溶液で薄く溶いだ絵具での塗り方)して画面に奥行きと深みを出していきます。
ほんのりと赤みを持った血液の通った雰囲気を出すためには全体的にバーミリオンあるいはローズマダーでグレーズし、青い静脈を薄く表現したい場合はウルトラマリーンでグレーズする場合もあります。
人物を描く一番の醍醐味は、顔、身体、衣服を如何に立体感、実在感をもって描くかですが、いつも自分の技術の拙劣さには歯痒い思いを味わっています(*´Д`)
人物はありふれたモチーフですが、奥行きが深く描くたびにその魅力に惹きつけられます(風景の方が良いよと言われる方もいるのですが<(`^´)>
外見だけでなく、その人の雰囲気(たとえて言えば画面の中の人物と実際に話ができるような)を表現できればと思っています。
しかし自分の思うように描けたことはほとんどなく、いつも不満が残ります(デッサン力の欠如が一番の原因でしょうか?(≧▽≦)💦
この絵では、女性の華やかで優しい雰囲気と腕や衣服の質感を柔らかく表現したいと思いました。
まだまだ、自分の思うように描けるまでは遠い道のりですが、これからも挫けず描き続けたいと思うこの頃です。