作品名「ワインレッドのドレスの女性」




53.0x41.0cm
キャンバス油彩
2020年3月

この前女性と別れたばかりで寂しかったのですが、また魅力的な女性に巡り会うことができました〜✌️(と言っても絵の話ですが)

今度のモデルは濃いワインレッドのドレスを着たエレガントな女性。座っているところを少し下から見上げるような形で描きました。

難しそうなポーズに少し緊張してデッサンに入りましたが、人体の構造、骨格、筋肉の付き方などいろいろ勉強になり、意外にも楽しく描けました😸

さて今回はいつもの描き方を少し変えてみました。

油絵具はぼってりしたボディで粘性が高く、厚みのある表現が得意な画材です。

使う筆はチューブから直に出した絵具にも負けないバサバサした剛毛の豚毛筆が一般的です(豚毛で描く画家にはゴッホ、セザンヌなどがいます)

一方、油絵具はペインティングオイル(多種類あり)で薄く溶くと透明感のある繊細な表現もできる画材です(ダ・ヴィンチの「モナリザ」は薄塗りを何度も行って写実的に描かれています)

そしてその表現に適した筆が狸、馬などの柔らかい毛を使った軟毛筆です。

二つの描き方の間には無数のバリエーションがありますが、大雑把に言うと今書いたような感じです。

私はもともとリアルな表現をしたい方なのでどちらかと言えば後者寄りのタイプ。

絵を描き始めた頃は豚毛でスタートしましたが、途中から軟毛に変えずっと軟毛だけを使ってきました。

しかし最近絵がマンネリ化していると感じるようになり、このままで良いのかなと迷いが出てきたところです。

そこでこの度は描き方を変えようと思い、豚毛の筆だけで描き、細かいところのみ軟毛筆を使うことにしました。

描いてみると厚めの塗りだと細部よりも全体を見ることができ、作品の出来栄えにも特に不満はありませんでした。

今はなぜそんなに軟毛に拘っていたんだろうと不思議な気持ちです(固定観念恐るべし😾)

ただ筆を変えただけでしたが、その気になればまだまだ表現の幅を広げられるんだと思いました。

いろいろ考えるところのあった今回の創作でしたが、キャンバスに向かう楽しい時間もとうとう最後になりました。

彼女とお別れするのは寂しい限りですが、また素晴らしい女性との出会いを楽しみにしたいと思います😸

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