作品名「旧済生館病院本館」
45.5×38.0cm
キャンバス油彩
2022年11月
蔵王登山の翌日に山形市の霞城公園を散策しました。
公園内で一風変わった建物が目を惹きました。
その建物が現在は山形市郷土館として使われている旧済生館病院本館です。
1878年9月に当時の県庁そばに竣工し、その後昭和30年代に解体復元され霞城公園に移されました。
昭和の宮大工職人達の手でよみがえった明治の最高傑作と言われていて、国の重要文化財に指定されています。
所々に日本建築の良さを取り入れた格調高い洋風建築、明治の一流職人達が欧米に追い付こうとの思いで造りました。
さて建物は何度か描いたことがありますが結構難しいモチーフですね〜😉
建物は対称性、線を真っ直ぐにすること、画面全体のバランスなど、制約の多い画題です。
建物の壁などの線が波打っていたりすると、観る人に不安な気持ちを与えてしまいます(ゴッホのオーヴェール=シュル=オワーズの教会を観ていると画家の不安な魂の叫びを感じませんか?)
逆にきっちり描きすぎると建築パースのようになってしまい、味気ない絵になってしまいそうな気がします。
このたびは建物ならではの特性に配慮しつつも絵画らしい表現を目指したつもりです。
正面からの建物の風景でしたので左右のバランスの取り方には少し苦労しました。
細部はちょっと拘りすぎたかもしれません🤷♂️
楽しく描けましたが結構疲れました。
次回建物を描くのは数年後にしましょう👴
※ TMUWVのホームページ(https://www.tmuwvob.com/private/wordpress/)にも掲載しています。より原画に近い画像ですのでこちらの方もご覧ください。