作品名「蓮の花束を持つアオザイの女性」




45.5×33.3cm
キャンバス油彩
2015年12月

ベトナムのハノイとホーチミン(旧サイゴン)に行ってきました。

アオザイは正装としてベトナムの人が着用する民族衣装で女性用アオザイの美しさは有名です。

街中でアオザイを着たベトナム女性はあまり見かけませんでしたが、セレモニーの際などには着るようです。

ハノイのホーチミン廟付近で大学の若者達が卒業写真を撮っていて、男性はスーツ姿、女性は色とりどりのアオザイを着ていました。

雨の天気でしたが、ベトナムの女性のアオザイ姿はとても華やかで一面に多くの花が咲いているように感じました。

アオザイを着たベトナム女性を描いてみたいと創作意欲<(`^´)>が掻き立てられる経験でした。

さて、ベトナムの人が最も好きな花は蓮の花でベトナムの国花でもあります。

蓮は汚れた泥の中で美しい花を咲かせます。

ベトナムの人は、その姿に苦しく辛い環境の中でも心正しく懸命に生きる理想の生き方を見ています。

蓮の花の香りは濃厚な匂いではなく、ほのかなとても上品な香りです。

その香りはベトナムの女性の華やかではない控え目な美しさの象徴でもあります。

蓮の花は泥の中から1年に1度だけ6月に花を咲かせます。

それで蓮の花はベトナム人の忍耐強さをも表していると考えられています。

その様な様々な理由からベトナムの人は蓮の花をとても愛しています。

そこで、アオザイを着たベトナム女性が蓮の蕾の花束を抱えた姿は最もベトナムらしい絵になると思い、このたび作品に仕上げました。

女性は逆光の中、広大な蓮池の前で摘み取ったばかりの蓮の花束を抱え、にっこりと微笑んでいます。

この絵は、アオザイを着たベトナム女性の魅力的な美しさとチャーミングな雰囲気またベトナムの人が抱く蓮への特別な思いを表現したいと描いた一枚です。

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