作品名「世界遺産ハロン湾 scene1」
53.0×41.0cm
キャンバス油彩
2016年2月
ハロン湾はハノイから約180㎞の距離(およそ東京~静岡とほぼ同じ)にあり、ベトナムが世界に誇る世界遺産です。
ハノイ市内からバスで往復11時間ほどのツアーで、最初はハイウエーのような大変良い道ですが、じきに道路の継ぎ目でガッタンと激しい突き上げのある凸凹道(全体の9割?)となり、目的地まで延々と続きます。
ハノイから少し離れるとすぐに田舎になって、広々とした水田が地平線まで拡がり、ベトナム特有のノンラー(葉笠)を被った農民や水牛、アヒルの集団がいたりののどかな田園風景となります。
昔の日本もこんな感じだったのかなと妙に懐かしい気持ちになりました。
ベトナムが農業国だというのが実感される風景です。
郊外の街は昔ながらのベトナムの街という雰囲気で、ハノイやホーチミンなどの都会と比べると全く異なり、この国で懸命に暮らす庶民の暮らしを垣間見るようでした。
その様な窓外の風景もとても印象深いものでした。
お尻の痛さに耐えてやっと着いたハロン湾は大小多くの島、奇岩が約3000ほども点在し、いつか写真で見た中国の桂林(残念ながら行ったことありません(-.-)を思い出させる美しいところでした。
ハロン湾の風景はとてもユニークでこのような美しい景観を創り出した創造主の偉大さ、不思議さを想いました。
ハロン湾の独特な景観も素晴らしかったですが、ベトナム特有の雲の多彩な様子も見ていて飽きない風景でした。
波の穏やかな海をこの絵のような船で進みましたが、客室はレストラン、操縦室の方に厨房が付いていて、この海の出来立ての美味しい蝦や蛤などの海鮮料理をベトナムワイン(白、すっきりした味)で味わうことができました。
なお、船に靡いている旗はベトナムの国旗金星紅旗で、何かの国の記念日だったのかハノイの街中でもあちこちに掲げられていました。