作品名「ホアンキエム湖の亀の塔」




45.5×33.3cm
キャンバス油彩
2016年5月

ベトナムの二大都市ハノイとホーチミンを訪れましたが印象は全く異なります。

ハノイはベトナムの首都でベトナムの歴史を感じさせる町、一方ホーチミンは発展しているベトナムのエネルギーを感じさせる町です。

こんな比喩が適当かわかりませんが、日本の都市で言うとハノイは京都、ホーチミンは東京という感じでしょうか?

さて、ハノイの中心部に位置するホアンキエム湖は周囲1.8kmの小さな湖ですが、観光地というだけでなく市民の憩いの場でもあります。

朝は太極拳やダンスを楽しむ人々、昼はベンチに座って談笑する人々、また夕方になるとジョギングやウォーキングをする人々の姿が見られ、夜は格好のデートスポットに変わります。

ハノイ滞在最終日の朝、私達も込み入った旧市街を移動するのに電気自動車(とても安いです)をチャーターしてこのホアンキエム湖から市内観光をスタートしました。

15世紀に黎朝を開いたレ・ロイ王が亀から送られた剣で明軍を撃破し、亀にその剣を返還したという伝説がホアンキエム(=還剣)の由来です。

レロイ王が亀に剣を返した場所が、この亀の塔の建つ場所だと言われています。

亀の塔の小島の北側にはもう一つ島があり、そこの玉山祠(ぎょくさんし)という中国風の寺院にこの湖で1968年に捕獲されたシャンハイハナスッポンの剥製が展示されていました。

伝説の亀は推定年齢4~500歳!?と言われていて、長さ210センチメートル、幅120センチメートル、体重250キログラムの巨大さです。

そのド迫力にはまさに「びっくりぽん(@_@)!」でした。(ちょっと古いフレーズですねm(__)m)

この湖にはまだ他にも大亀が2頭棲んでいるとの話でこの亀の塔の小島に上がって日向ぼっこをすることもあるそうです。

11月のこの時期はベトナムでは乾期になり比較的天気が良いとのことでしたが、ハノイはどんよりした雲や雨の日が多く、この日も厚く雲が垂れ込めた空模様でした。

曇り空の下、うっすらと霞む湖岸を背景にして静かに佇む亀の塔はしっとりとした雰囲気を醸し出していて、古都ハノイの歴史を感じさせる風景でした。

この後旧市街に入りましたが、道が入り組んだ旧市街はノスタルジックな街並みが印象的で、昔からこのハノイで暮らす人々の生活を間近に見ることができました。

ハノイは機会があったら、またいつか再訪したい街です。

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