銅製バケツの静物




41.0×31.8cm
キャンバス油彩
2015年5月

ほぼ一年ぶりに静物画を描きました。

静物画には興味がないと思っていましたが、この頃物の持つ質感、存在感を表現したいと思うようになりました。

シャルダンなどの静物画を観ているとなかなか良いな~と思います!(^^)!

風景画、人物画よりは多くありませんが、時々ふっと静物を描きたくなることがあります。

このバケツはたぶんワインなどを冷やすアイスペールの類でしょうか。

銅製でゴールド系とシルバー系の多彩な色のバリエーションの美しい容器です。

静物は置いてあるだけではただの置物ですが、静物画にすると物が独特の存在感を主張し美術作品に変貌します。

絵を描くという行為の不思議さを体験させてくれるのが静物画ではないでしょうか?

このバケツはただ見ているだけでは単なる茶色のバケツですが、良く観ると多種多様な色が混在、調和していて趣のある容器です。

バケツの金属の質感、存在感のある佇まい、豊富な色彩のハーモニーを表現したいと思いました。

林檎と梨は脇役ですが自然の恵みとしての果物のリアルな表現を目指し、人工物のバケツと対比させました。

静物画は物とじっくり対話して、物が自然に語りかけてくれる何物かを表現する絵画のジャンルです。

この絵が私の感じたことをどこまで表現できたかはわかりませんが、これからも物との対話を通して静物画の奥深さを追求したいと思います。

なお、この作品もこのところ始めた描き方で描きました(^^)v

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